ソルテ引退式
大好きだったソルテの引退式に行ってきました。
寒かったけどソルテがたくさん愛想を振りまいてくれて、みんなが自分を見に来てること、今日でお別れなのがわかってるのかなと思ったり。
馬場に入れば尻っ跳ねを見せて、まだまだ走れそうなくらい元気いっぱいだった。
中に人が入ってるのかと思うくらい、そして今日がなんなのかわかってるのかと思うくらい、ソルテはサービス精神旺盛だった。わたしにとっては、ひとつの時代が終わったような感覚。 pic.twitter.com/wP25q9fdD4
— ミモザちゃん (@morichansan) 2018年12月27日
始めに挨拶をされたのは、引退式を待たずに亡くなられた桐谷オーナーの奥さま。
Teamネコちゃんのツイッターを更新されてる方なのかな?四十九日も明けたかどうかという時期なのに、穏やかな口調でファンに感謝の気持ちを述べていらっしゃった。
感謝をするのはこっちの方だというのに。
オーナーご夫妻ともに馬が好きで、優しいお人柄だったんだろうなと思ってしまう。
次に管理された寺田調教師。
「43年やってきて最高の馬」という言葉がとても印象的だった。
寺田先生は今年で70歳。大井競馬は調教師の定年が72歳なので、ソルテの子どもが出てくる頃には現役を退いている計算。
チームソルテも散り散りになってしまうのだろうかと、気が早い心配をしてしまう。
最後に主戦を務めた吉原騎手。
このために来て、号泣しながら桐谷オーナーへの想いを話していた。
「ソルテの子どもたちで新しい夢を見たい」
ファンの気持ちを代弁してくれた一言だった。
金沢所属の騎手ながら全国を飛び回り、
中央でもWSJS2位や重賞勝ちのある吉原騎手。
そんな彼にとってソルテはただ「勝てる」お手馬の一頭だと思っていた。
けど吉原騎手はわたしが思っていたよりも、ずっとずっと強い気持ちでソルテに乗っていたんだな。
重賞10勝。
中央馬を完封したさきたま杯、コパノリッキーの2着だったG1かしわ記念と素晴らしいレースはたくさんあるのだけど、
個人的ベストレースはラストランになってしまった2017年のゴールドカップを挙げたい。
今までで一番長かった9ヶ月以上の休み明けで状態が不安視されてたけど、的場さんの乗るケイアイレオーネ、交流重賞で馬券内常連のキタサンミカヅキを相手に4角で先頭に立ち、最後まで気迫で抜かせなかったあのレース。
寺田先生は「怪物」と表現していた。
よかった。ソルテは終わってなんかいなかった。
左回りが得意なソルテ、それも交流重賞勝ちのある浦和1400。
ここからまた快進撃を見せてほしかった。
2018年になれば8歳。
年齢を考えれば、最大目標のかしわ記念を勝つにはおそらくラストチャンス。それもとても厳しめの。
ゴールドカップのインタビューで寺田先生が使えたらと言っていた多摩川オープンやフジノウェーブ記念、かしわ記念、JBC。
ソルテが砂の上に戻ってくることはなかった。
引退のお知らせを知って、会社帰りのバスの中でぐしゃぐしゃに泣いたのが10月のはじめ。
その数日後の大井競馬ファン感謝デーで、ずっと調教をつけていた上田騎手とお話させてもらうチャンスがあった。
一番に出てきたのは「ずっと足元との戦いでしたねー」という言葉だった。
実際ソルテは最後の方は回避続きで、順調使うことの難しさを感じた。
それでも今年は放牧と帰厩を繰り返して、復帰に向けて調教を積んでいる報道を何度も見た。
足元に不安を抱える中でソルテが南関東の総大将と呼ばれるまで活躍したのは、陣営の相当な尽力があったのは想像に難くない。
ソルテの一番近くにいたであろう川合厩務員さんの誇らしそうな表情が素敵。
「ソルテ」とはポルトガル語で「幸運を招く」という意味らしい。
名前通りわたしたちファンにたくさんの幸運をもたらしてくれた彼が幸せな余生を過ごしてくれることを祈っているし、
願わくばまた大井を、地方競馬を代表するような子が。
そしてソルテが掴めなかったG1のタイトルを掴む子が出てきてほしい。
その日を心から楽しみに、また南関を見続けていきます。
ソルテありがとう(´;ω;`)
長いだけの駄文ですが、ツイッターには書ききれず。
どうしても残しておきたかったのでブログを作ってしまいました。
最後まで読んでくださった方がいらっしゃるとしたら、ありがとうございます。