この坂登っていつまでもSing a song

ツイッターで書ききれないことを書き置く場所です。@moonvolley_nya_

零細UMAJOだけどクラブを増やしてみた

今年も一口馬主アドベントカレンダーに参加させていただきました!

https://adventar.org/calendars/9319

もはやこのブログの存続意義はアドベントカレンダーのためだけになっている…

書きたい方はぜひご参加くださいませ!

 

 

ウインに魂売ったはずが、気づいたら主取りで戻ってきてた。
別にウインが嫌になったわけではない。
3歳世代の不調も、不満はあれどそういう世代もあるよねとは思っているし、
義広社長のカタログコメントを初めて読むときは、楽しみにしていたマンガの続きを読むような気持ちでワクワクしている。

ゴールドシップ。いい。
ウインブライト。いい。
ビーチパトロールだってシャンハイボビーだってもちろんいい。
来年はベンバトル?とりあえずどんとこい。

でもなんていうか、長いものに巻かれてしまいたい時もある。
わたしだって出資馬が重賞やG1の舞台で走る姿が見たい。
王道をあえて避けてドヤ顔するのも気持ちいいとは思うが、それには結果を出してから。
わたしは己の才のなさをよくわかっているので、大衆に迎合することを選んだ。
(訳:キャロットに入会しました)

現2歳の出資馬ブロードグリンは母カイゼリン、祖母ブロードアピール、近親ワグネリアン。まぶしい…
夏に札幌でデビューして、先月2戦目で無事未勝利脱出!
やっぱり競馬はノーザン…

ウインちゃんで20産をうっかり6頭出資したらタイミングによっては毎週走る時もあって、
やっぱり頭数いると楽しいなぁ…って思ったら、まるぃもさんに営業かけられて京サラ入っちゃった。しかも元旦に。

一年の計は元旦にありって言ったのは誰だ。そんなもんなかったぞ。
京サラはなんといってもリーズナブル。動画もたくさんあげてくれる。
近況の文体はちょっと独特だけど、1歳馬でも毎週更新してくれるのは頭が下がる。

3クラブとも良し悪しがあるけど、みんな違ってみんないい状態だし、
結局のところフォロワーさんとワイワイキャーキャーやれてるので、なんやかんや楽しい一口生活を送っている(勝てないこと以外は)


岡田総帥親子のファンとしてウインちゃんで夢の続きを追いかけて、
「競馬はノーザンや!」って言いながらキャロットで大きな舞台を目指して、
「この値段だから勝てなくても仕方ない」or「こんな安い馬だけど勝ち上がった!とドヤる」というクソダサムーブをリーズナブルな京サラでキメる。
この3クラブでバランス取れてる気がするので、もうクラブは増やしません。
いや、増やしてたまるかよ…

ウインちゃんのツアーに行った話も書きたかったので、もしアドベントカレンダーが埋まってないとこがあればまた書きます。

心にギャルを飼う話

今年も一口馬主アドベントカレンダーに参加させて頂きました、ミモザです。

去年のアドベントカレンダーの一覧はこちらから。

https://adventar.org/calendars/6941

 

いい大人たちが「時間」と「お金」という人生の大事なものを注いで、それぞれが真剣に競馬に向き合う様が見られてめちゃ面白いです。

 

今年のはこちら。プロのお話を聞くのももちろん面白いけど、こうした等身大のお話でしか得られない感情もある。

https://adventar.org/calendars/8105

 

 

常に燻ってる系一口UMAJOなので、サクセスストーリーや立ち回り方など実践のお話は他の方にお任せするとして。

わたしは何を書こうかなと熟考した結果、一口のことを考える時だけ心に飼ってるギャルの話をすることにしたよ。

 

 

 

最初に出会ったのは19産のカタログ読んでる時だった。

 

 

一口は感情の起伏が激しい趣味。

断然うまくいかないことの方が多いし自分の見る目のなさに泣けてくる時もあるけど

健全に楽しむ手段として、突然やってきたこのギャルを受け入れることにした。

 

 

2022年の一口の出来事を振り返ってみる。

 

 

◎大井所属のウインアイリーンが初勝利!

出資馬が勝つのは13か月ぶり。

ギャル、仕事中にzoom会議を装ってこっそり中継見ながら「(笹川)ツバサッ…!!」と声を漏らしてしまう

「アイリーン半端ないって!直線めっちゃギュインときたもん!そんなん出来ひんやん普通

嬉しさのあまり贔屓目しかないコメント。

 

 

19産ウイングラドナス抹消

「バテないところが強みって言われたけど、それってスピードない馬に対してのフォローじゃね?脚おっっっそてことじゃね?え、令和の競馬に向いてなくね?」と気づいてしまう。

中央の現役馬がゼロになりふて寝。

「もうマヂムリしばらくおめでとうございますbotになろ

元々おめでとうございますbotなとこはある。

 

 

◎牧場でめちゃめちゃ褒めてもらってるウイングランブルーがGWに入厩!

ギャル、ふて寝から起床しTwitter検索したり近況や牧場だよりを読み返してニッコリ

「フゥ~~☝︎(՞ ՞)☝︎高まるぅぅ~~⤴︎⤴︎

なおグランブルーはこの後厩舎とCVF2往復し、現時点でデビューの目処も立っていないとは思いもしなかった

 

 

◎キャロットに入会したい٩( 'ω' )و

 

 

キャロットから、新規会員の応募は2次募集から受け付けるとの発表。

 

募集にまったく関係ない時期にも関わらず、ギャルわずか3日でフラグ回収。

「既存会員さんの気持ちはわかるofわかるのわかりみ

 

 

◎ウイン一次募集

「せっかくウインやってんだから、こういう血統に出資したくね?」

ゴールドシップ、母父アイルハヴアナザーのサマーソングが本命。ギャル、意外とロマン派。

「でもサマソンは転厩ガチャあるんだよな~R畠山厩舎引きそ~🫠

N加用厩舎もあるらしい。

 

締切迫る中結局どうするか聞いても

「高くね?」

「ウインジェルベーラたんきゃわ」

「ジェルベーラかわいいかよ」

「てかマジ高くね?」

「ジェルベーラたんきゃわあああああ」

と叫ぶだけだった。

ちなみにウインジェルベーラには行かなかった。

 

今年は検討会たくさん出来て嬉しかったです。

ご一緒して下さった方々ありがとうございました!

 

 

 

◎ウインエタンセルが未勝利を勝って、一口馬主中央2勝め!!

 

ご一緒のウイン会員さんと中山で応援しようとしていたものの、「眠いむりぽよ…( ˘ω˘ )スヤァ」とカジュアルに中山参戦を断念。

丹内騎手ファンのギャル、感動と悔しさが混ざった涙を流す。

「推しが出資馬に乗って勝つ。こんな最高なことあるかよ…4角の丹内の熱いコース取り、競り合いから落ちたと思ったら最後盛り返すエタンセルの勝負根性、前走びっしり追って覚醒させてくれたイーガン。みんなマジ感謝🫶

嬉しいとよく喋る。

 

 

◎エタンセル祝勝会

ご一緒の会員さんと祝勝会。めちゃくちゃ素敵なプレート用意して頂いてテンション爆上がり。

この日初対面だった某競馬はさんがおもむろにテーブルにカタログを並べだし、マルチを疑うギャル。

 

「出走少なくて寂しいからってクラブ増やすとかビッチかよォ!

……いやでも京サラありよりのあり

残口減ってきたらいってしまいそう。

 

 

 

◎キャロット入会成功しかし

 

からの~~~?

 

「ぴえんこえてぱおんω;`)

読んで思わずちいかわになっちゃったけど、せっかく入れたので今も払い続けています。虚無な会費を。

 

 

読み返すと「これギャルか?」と思うこともあるが、そもそも私自身がギャルと程遠い人なので気にしないで頂きたい

つい意地や見栄を張ってしまいがちで「素直になる」というのが難しいとか、他人の出資馬の活躍を羨ましく思ってしまう時は別人格を住まわせると楽になれるかもしれない。

最後はドラゴン桜の「バカとブスこそ東大に行け!」的なセリフで締めたいと思います。

貧乏人と勝てない奴こそギャルを飼え!!

まだつかめない幸せの影を

仕事が忙しくて重賞くらいしか競馬見ておらず、

そんなんで馬券が当たるほど甘くもなく、

現役の出資馬は絶賛放牧中のウインアイリーン(大井)のみ。

無事競馬のモチベーションが下がっている。


中央デビューの19産は2頭とも勝ち上がれず引退。

なけなしの知識や感情をフルスイングして選んだので後悔はないし、成長を見守ったりレースで一喜一憂したり、楽しませてもらったのでそれはいい。

ただこの気持ちに嘘はないけど、なんか負け惜しみというか「満足したことにしとこう」(=損したと思いたくない)と言い聞かせてるような部分もあり、激ダサだなぁとも思う。


グラドナスは母馬の馬主さんが父の友人で、運命を感じて出資。

預かってくれた青木先生はコメントがとても丁寧だし、タフさという強みを活かして可能性を探して下さり、少しでも賞金を稼げるよう運用して頂いたことに感謝してます。

20産のエルフリーデでもお世話になる予定なのですごく楽しみ。


リナリアについては正直かなりショックだった

きっかけは一口の師匠であるフォロワーさんのおすすめだったけど、「ウインのスクヒ!よさそう!ポチる!マリリーーーン!!」というIQ7くらいの理由で突撃したら2戦で戦力外。゚(゚´ω`゚)゚。ピー

動画見た感じは、小柄ながらも足運びが滑らかでしっかり歩けてる気がしたんだけどなぁ。

「馬は難しい」という、茶渋にまみれたマグカップみたいに使い込まれた結論しか出てこなかった。

こういう自分の考えることを放棄するところが嫌いなんだよ。



一口馬主3世代めにしてまだ出資のスタンスも定まってないけど、出資する理由を明確にできればよしということだけ決めて、とりあえずは自由にやるつもり。

某個人馬主さんの「一口馬主におけるNG」というツイートが以前波紋を呼んでいたけど、人の価値観にケチつけるのもつけられるのも嫌いなのでほっといてくれと思う。

自分自身が楽しむために、自分に選択の自由がある部分は自分で決めたいのだ。可愛げないけど。



ここまでだいぶもやもやした文章を書いてしまったが、のんびりアイリーンの復帰を待ちながら昨日の更新を見たら、グランブルーが今月中に入厩する予定とあった。

早くない?と思いつつもあと7週間後には新馬戦が始まると気づいて、なんだか遅い春がやってきたような気持ちになっている。

出資馬たちがどんな成長曲線を描いていくか想像つかないけど、どの馬も無事に芽吹いて花が咲いてくれたらいいなと思う。

もちろん皆様の出資馬も。

UMAJOの奥の開かずの扉

まるぃもさんの「一口馬主アドベントカレンダー」に参加させて頂きました。

 

すでに公開されている記事は素敵なものばかりなので、皆さまぜひお読みくださいませ。

本日は一口馬主3年目、面白いこともためになることも言えないミモザが、日々上がる記事へのハードルをくぐる形で担当いたします。

 

 

 

 

時は2019年。競馬を始めて10年目。

馬券は相変わらず散々で、競馬を嫌いになったわけではないけれど、馬券に対するモチベーションは少し薄れていた。

重賞くらいは見るし、Twitterやオフラインで仲良くしてくれる人たちと話すのも楽しくて、ゆるっと続けていた。

 

そんな中昔の会社繋がりで競馬好きが集まるLINEグループのメンバーがみんな一口を始めて日々盛り上がっていたので、じゃあわたしもと始めてみた。

岡田総帥のファンだが大した稼ぎもないので、400口でやれるウインにすんなり決まった。

 


ちなみにわたしが一口馬主というものを知ったのは実は小学生の頃。

父は競馬好きで、昔ダイナースクラブ(現在のサンデーレーシング)で一口をやっていた。

父曰く「走る馬を見抜く自信があった。当時は120口募集で、バックが大きいから儲かると思った」らしい。

当然そう上手くいくはずもなく、父は最終的に会費の滞納をやらかし強制退会させられることになる。嘘だと言ってよ

(名誉のために言っておくが悪気はなく、メイン口座ではないところから引き落としていたため、本当に残高不足に気づかなかったらしい。もちろんどんな理由でもしちゃダメなんだけど)

 

 

わたしの方は運良く紹介してくれる方も見つかり、資料請求してカタログを眺めてみた。


よくわからん。いや、全然わからん。

まず血統表に載ってる馬名の英語すら読めず、スタートラインにさえ立てない。

ひとまずわからないなりにカタログを読み、ムービーを周回し、湧いてきた疑問を調べ、どんな風に成長していくか思いを巡らせる。


出資馬を検討する、というのは新鮮で楽しかった。

大学生の頃「児童文学」という授業で習った

 

「子供が自分の手で絵本のページをめくることは、自分自身の世界を切り拓いていくのと同じことだ」

 

という一節を思い出した。

目の前に広がる新しい世界はとても眩しくて、今思えばこれが扉に手をかけた瞬間だった。

 


わたしは自分のことを信じていないので、よく言う「女の勘」みたいなものには頼りたくない。

何かしら自分なりに考えた理由をもとに結論を出したい。

それが間違っていたって別にいい。

ただ理屈一辺倒だと面白くなくなるので、勘は入れないけど感情を振り回して2頭に申し込み。

ウインと言えば!なロージズ産駒、大好きな南関所属かつ名前に運命を感じたウインミモザ18と、

競馬を始めたきっかけになったヴィクトワールピサの産駒、ウインブライトと同じコジーンの血を持ち、何より馬体の見栄えがよかったノーモアクライの18

どちらも新規の抽選20口で取れたのも運がよかった。

今年だったら確実に無理だったはず…

 


ウインに入ってから会員さんとお話することも増えた。

そしてこれは声を大にして伝えたいのだが、

 

わたしが一口楽しくなったのは間違いなくフォロワーさん各位のおかげ!!

 

めちゃくちゃ勉強してる人、出資馬への愛情だだ漏れな人、なんなら情熱が抑えきれなくて頭がちょっとアレな人も見かける(褒めてます)

 
一口は楽しもうとすればするほどお金や時間といったコストがかかる。

それでも言葉の通じない馬と向き合い、時にはタガが外れたようにポチってしまう。

普段はいい大人として生活しているであろう人たちをこんなにも狂わせる。恐ろしい趣味だ。

 

沼の奥底から届けられる言葉をタイムラインで眺める。

それらはどれも熱くて尊くて愛しくて、たまに泣いたり笑ったりさせてくれる。

面白いこともためになることも言えないわたしと仲良くしてくれて嬉しいし、わたしも何か還元できるような人になりたいなぁと勝手に思う。

 


余談だが一口垢さんのツイートでびっくりしたのは「◯◯(産駒、厩舎、生産など)総流し」という概念と「(実績を積みたいから)出資する」という祈りだ。

いったん冷静に考えてみてほしい。

それ、おかしいですよ。

 


時は流れ2020816日。

ウインスーリールがデビュー。

これも本当に運が良かったのだが、一口馬主初出走の新馬戦でなんと逃げ切り勝ちを決めてくれた。

仕事中こっそりグリチャを見ていたのだが、TwitterLINEでお祝いの言葉をたくさん頂いてお昼休みが休みが潰れたのも良い思い出笑

馬券を獲るだけでは味わえない、開かずの扉が確かに開かれた感覚があった

そしてその扉の奥の探求は、これからも続いていくのだろう。

 

 

ちなみにわたしが一口始めたのをきっかけに父もサンデーに資料請求をしたらしいが、断られたという。

20年以上経ち、住所も変わっているのにまだブラックリストにいるのだ。なんという危機管理能力。

やはり競馬はノーザンファームなのか。

 


というのは置いといて、わたしはこの先一口で叶えたいことがたくさんある。

現地観戦したい、口取りしてみたい、もっとたくさん一口垢の人と仲良くなりたい、重賞やG1を走る姿が見たいなど、数えればキリがない。


でも何よりも出資馬が元気で無事走る姿を楽しみに見届けつつ、皆さんの出資馬の応援もしつつ、数え切れないくらいの「おめでとう」を言い合えたら幸せなことこの上ない。

知ってしまった以上は

2012年。

ちょっとずつ南関を買い始め馬の名前を覚え始めた頃、重賞戦線で活躍している牝馬がいた。

名前はアスカリーブル。

わたしが知った当時は、船橋の名門 川島正行厩舎所属だった。

東京プリンセス賞、中央交流の関東オークス、時には牡馬を相手に数々のレースで活躍してきた。

当時は重賞くらいしか買わなかったけど、気付けばいつも活躍してた印象がある。


20201月。

冬の大井は昼開催なのであまりやらないのだけど、仕事の合間にふとメインレースの出馬表をのぞくと、懐かしい響きを思い出す馬がいた。

名前はアクアリーブル。

アスカリーブルにも初仔が生まれてたんだという感慨も束の間、彼女はこの1頭だけを残し亡くなっていたことを知った。



アクアリーブルは母がパスした桜花賞を鋭い差し切りで勝ち、東京プリンセス賞では余裕たっぷりに外目を回る横綱相撲で親子制覇。

直線の力強い伸び脚、併せる形になってからの再加速はシンプルにかっこいい。


これで3冠リーチ。

無敗の名馬も素敵だけど、敗北を知っている方が応援したくなる。


そして彼女に期待する理由はもうひとつ。

この東京プリンセス賞にいつも通り姿を見せたわずか3日後、突然亡くなられてしまった佐藤賢二先生の存在。

近年だけでもNAR年度代表馬のキタサンミカヅキやヒガシウィルウィン、東京ダービー馬ハセノパイロなどスターホース揃いの名門。

人気に関係なく大一番で結果を出してきたのは、きっと先生の技術の高さだ。

(実際アクアリーブルも、南関東に来てから5戦すべてで馬券になっているけど最高は3番人気)

まだまだ先生の手掛ける名馬たちを見たかった。



南関東のクラシックはすべて春。

ステップレースを使いながらS1ふたつを走り抜き、やっとたどり着く3冠めがトリッキーな川崎2100での中央交流。素人目に見てもハードだ。

実際交流競走になった2000年以降で地方馬の勝利はわずか3頭。直近でも2012年の母アスカリーブルまで遡る。


それでもお母さんも勝った関東オークス

2冠まで育てた佐藤先生に、それを受け継いだ佐藤先生のお弟子さんである米谷厩舎。

派手なピンクのメンコも好きだけど、すっぴんみたいな茶色いメンコもきっと似合う。


もちろんどんな馬にも想いをこめて関わっている人がいて見えないドラマがあると思うのだけど、

知ってしまった以上わたしはアクアリーブルを応援したい。


無観客なのが歯痒いが、最後の1冠も彼女の頭上で輝くことを強く願う。

がんばれ!エリモピクシーの子どもたち

横断幕にありそうなタイトルにしました。

わたしはエリモピクシーの子どもたちのファンでして。

府中マイルでべらぼうに走ることで有名で、

リディルクラレントレッドアリオンなどきょうだいで重賞11勝しながらG1にはまだ手が届いていない、なんとも応援したくなる一族なのです。

1番人気でG2を勝てるのにG1を勝ちきれないいじらしさ。

優等生なのにちょっと不器用なところがなんとも愛らしい。

 

 

明日はヴィクトリアマイル

強い牝馬が集まるし、私事ながら毎年誕生日近辺に行われていてとても好きなG1

府中マイルですべて馬券になっているレッドオルガちゃんが出走予定で、本当に本当に楽しみ。

 

ついにエリモピクシーの子どもがG1を勝つかもしれない。

むしろこれが最後のチャンスかもしれない。

 

残る現役はレッドオルガとレッドヴェイロンの2頭。

ヴェイロンはコース問わず抜群の安定感があるものの、どうしても牡馬でG1となると層が厚い。

その分明日は年に2回しかない牝馬限定G1。

多少適正とズレていてもここを目標にする馬は多い。

確かにまだ重賞も勝っていない彼女がG1馬と戦うのは厳しいかもしれない。

オルガちゃんも5歳、きっと最初で最後のヴィクトリアマイル

一族のベストな舞台で花開いてくれないだろうか。

 

それにしてもエリモピクシーは不思議なお母さんである。

ディープ、タキオン、ダンス、キンカメの4頭をつけても子どもはみなよく走るし、

このサウスポーぶりは母譲りなのかと思いきや、エリモピクシー自身は特段左回りで成績をあげたわけでもない。

 

そんなエリモピクシーは残念ながら2017年の夏に亡くなっていて、

その年に出産した最後の産駒も頚椎に異常があるとのことで競走馬にはなれないそう。

ちなみにJBISサーチの記録によると、最後の年はスピルバーグをつけていたみたいで

一族最強の府中マイラーが産まれていたかもしれないと思うと見てみたかったなと思う。

 

種牡馬になった子はいないけど、昨年レッドアヴァンセが繁殖にあがったので

牝系でこの血が続いていってくれることを願ってやまない。

そしてどうかレッドオルガも無事にお母さんになってほしい。

できればヴィクトリアマイル勝馬の称号とともに。

一年前の今日、推しがジョッキーやめました。

一年前の今日、南関で一番応援していた中野省吾騎手が引退した。

南関を始めた頃にカイジンレビンという馬で当たったのが応援するきっかけだった。

わたしは今でもレースの分析とか全然できないので間違っているかもしれないけど、

腕力で馬を動かすタイプではなく馬のリズムや呼吸、馬場などを読み取って能力を発揮させることに優れていたように思う。

離れた最後方で馬と会話をするように走って、直線でとんでもないところから飛んでくる中野省吾が好きだった。

 

だからこそ腕前と同じくらい人間関係も求められる中で折り合いがつかなかったのが悲しい。

腕だけでなくそのあたりも上手く立ち回れる人こそがトップに立ち続けていられるのだろう。

本人が納得した形で引退してほしかったと思うけど、

新天地で楽しそうに騎手を続ける姿を見ると、これで良かったのかもしれない。

 

そして今もまた1人有望な若手が南関を離れようとしている。

皆さんが苦言を呈してる点には同意するし、ツイッターに書かれていることだけを見て彼についてわかったように語るのもなんだか違う気がするので、ここでは控えておきます。

まぁアウトだなーとは思うけど笑

 

 

引き際は肝心。

この一年、そう思うことが多くなった。

中野さんの時もごちゃごちゃあったし、厳しい言葉が投げられているのが目に入ると心が痛かった。

ただ最後の騎乗を現地で見届けることができたし

本音はどうあれ本人の前向きな言葉も聞くことができた。

幸い今もツイッターを通じて異国の地で頑張る姿を垣間見ることができていて、

ひとつの区切りをつけることができたのはファンとしてせめてもの救いだったように思う。

だからこそ今回の騒ぎは、瀧川騎手のファンの気持ちを思うとやりきれない。

 

 

競馬を見て思い知るのは、生き物は皆変わっていくしいつかは衰えるということ。

瀧川騎手もどこかで変わってしまったのだろうか。

ファンの期待に応える義務もないし、勝手に応援してると言われればそれまで。

やめる本当の理由や彼の言う闇の部分なんてわたしみたいな一般人にはわかりようもないだろうけど、

騎手の層が厚い南関東で若くしてここまでのし上がってきたのに、シンプルにもったいないなーと思ってしまう。

今後どうなっていくのかわからないけど、

またどこかであの気迫溢れる追いっぷりを見られる日がくれば嬉しいなと思う。

もちろん中野さんのことだって。